偉大な大統領ランキング


 日本でアメリカ大統領というとすぐに名前が挙がるのは、ジョン・F・ケネディ、アブラハム・リンカーン、ジョージ・ワシントンの3人ではないだろうか。その3人の中で誰が一番偉大な大統領だったのかという問いに答えるのは難しい。大統領のランキングはいくつかあるし、新たな研究の発表により評価が変わることもあるからだ。
 多くのランキングを総合して、ケネディ、リンカーン、ワシントンを偉大さの順で並べると、上からリンカーン、ワシントン、ケネディの順になる。さらに歴代すべての大統領の中から5人偉大な大統領を選ぶのであれば、リンカーン、ワシントン、フランクリン・D・ローズヴェルトの3人は間違いなく入る。リンカーンは南北戦争で2つに分裂したアメリカを1つにした功績がある。ワシントンは独立戦争を勝利に導いてアメリカの礎を築いた。フランクリン・D・ローズヴェルトは世界恐慌と第2次世界大戦という2つの難局をのりきった。個人的にはフランクリン・D・ローヴェルトが最も政治家として偉大だったのではないかと私は考えている。
 あと残り2人は第26代大統領セオドア・ローズヴェルトと第3代大統領トマス・ジェファソンが入るだろう。セオドア・ローズヴェルトはパナマ運河をアメリカの影響下におき、西半球におけるアメリカの覇権を確立する礎を築いた。ジェファソンは、ルイジアナをフランスから購入しアメリカが西へ西へと拡大する大きなきっかけを作った。ケネディは知名度抜群だが、偉大さランキングになると10位に入るかどうかもあやしい。
 逆にランキングが低い大統領は、第29代大統領ウォレン・G・ハーディング、第15代大統領ジェームズ・ブキャナン、第17代大統領アンドリュー・ジョンソンである。ハーディング政権下では数多くのスキャンダルが起こり自殺者まで出た。また死後に愛人が暴露本を出したためにハーディングの評判はさらに落ちてしまった。ブキャナンは、アメリカの南北分裂に対して何も有効な策を取らなかった。アンドリュー・ジョンソンは、法律違反で議会に訴追され危うく大統領を免職になりかけた。
 ちなみにブキャナンとジョンソンの間の第16代大統領はリンカーンである。ランキングが極端に低い大統領に挟まれたおかげでリンカーンの評価がより際立って見える。ジョージ・W・ブッシュは、数々の妄言や迷言で叩かれてはいるものの、ランキングはいたって平均的である。いつの世も現職大統領は誰かに何かしらの理由で叩かれるものだ。

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