祖先


ウェールズ系移民の末裔
 ジェファソン自身の言葉を借りると、「私の父の家族の伝統によれば、先祖はウェールズ、イギリスの最高峰スノードン山の麓から我が国に来た」という。母方を通じて系譜をはるかにたどればイギリス国王エドワード1世までたどることができる。17世紀後半、ジェファソンの曽祖父トマス1世Tはヘンライコ郡に小さな農園を得た後、タバコを栽培していた。祖父トマス2世は1706年にチェスターフィールド郡の判事になり、ヴァージニア植民地の名家であるランドルフ家の親戚にあたる娘と結婚した。
 測量技師となった父ピーターは、ゴッホランド郡に移った。ジェファソンによると「私の父はほとんど教育を受けられなかったが、強い精神を持ち、健全な判断力と旺盛な知識欲があり、たくさんの本を読んで修養に務めたので、[中略]ヴァージニアとノース・カロライナの境界を測定する役目に選ばれ、[中略]最初のヴァージニアの[詳細な]地図を作った」という。
 ピーターは「[アルブマール]郡のこの辺りに3番目か4番目か1737年頃に」居住し、1000エーカーの土地を購入したという。順次、土地を買い足して2650エーカーにまで所有地を増やした。またジェーン・ランドルフとの結婚は、ピーターに大きな社会的信用をもたらした。郡の測量技師に任命されただけではなく、1754年から1755年にわたって植民地議会議員も務めている。父ピーターは郡内でも有数の実力者の1人であった。母ジェーンはイギリス生まれで、母方の祖父を通じてジェファソンはスコットランド王デイヴィッド1世の血を引く。

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