出身州


ジョージ・ワシントン ヴァージニア王朝
 1代大統領のワシントンを初め、第3代ジェファソン、第4代マディソン、第5代モンローと引き続いてヴァージニア出身の大統領が誕生した。そのためこの4人の大統領をまとめてヴァージニア王朝と呼ぶ。4人はいずれも農園主の家庭に生まれ育ち、公職に就くことを上流階層の名誉であり義務だと考えていた。ヴァージニアは、他にも第9ウィリアム・ハリソン、第10代タイラー、第12代テイラー、第28代ウィルソンを輩出し、「大統領の母」と呼ばれる。

 ヴァージニアは最も早くから開けた南部植民地である。ピルグリム・ファーザーズに先立つこと13年、1607年にジェームズタウンに到着した一行が植民地樹立の足掛かりを作った。ヴァージニアではタバコを中心に藍、米、綿花など換金作物の栽培を主な産業とした。労働の担い手として黒人奴隷が早くから導入され、その数は白人人口に匹敵するほどであった。広大な土地に大農園が散在し、その主はまさに郷紳であった。大農園の大半は代々限嗣相続により分散から免れたので、そのような郷紳の緊密な紐帯を中心にした自主独立的な社会制度が存続したのである。

18世紀の中頃までタバコ農園主は、委託販売制を通じてタバコの国際取引に直接関与し、タバコ売買における優位性を保持していた。しかし、18世紀の中頃から商館制、つまりスコットランド商人による直接買い付けが浸透し、国際取引におけるタバコ農園主の優位性が失われた。ワシントンやジェファソンは自らも農園主としてこうした変化を如実に感じていた。

ヴァージニアの1790年の人口は約692000人に達し、1792年の大統領選では15州の中で最も多くの選挙人を抱える州であった。ワシントンの生誕地のポープズ・クリークは、ヴァージニア州の北東部、ポトマック川沿いに位置する。現在は、ジョージ・ワシントン生誕地国定史跡になっている。

ジョージ・ワシントン大統領歴代アメリカ合衆国大統領研究