演説


第2次就任演説(1833.3.4)より抜粋 原文
 連邦なくして我々の独立と自由は決して達成できません。連邦なくして我々の独立と自由は決して維持できません。24、もしくはずっと少ない数の共同体に分裂してしまえば、国内貿易が無数の規制と強制取立ての重荷を担うことになるでしょう。遠方間の通信は阻害され遮断されるでしょう。これまで平和に生きてきた我々の息子達は戦場を血で染めるために兵士にされます。我が国民の大半は陸海軍を養うための税で圧迫され貧しくなり、勝ち誇った軍隊の頂点にいる軍事的指導者が立法者になり判事となるでしょう。連邦が解体すれば必ず自由、すべての善良な政府、平和、豊かさ、そして幸福を失うことになるでしょう。連邦を支持することはすなわち、自由民と博愛主義者にとって大切なものすべてを支持することなのです。
 私があなた方の前に立つまさにこの時は大いに関心の的になります。すべての国々の目が我が共和国に注がれています。現在の危機は、我が国の連邦制度の特殊性に対する人類の見解において決定的なのです。我々は大きな危険にさらされています。大きな責任が合衆国民に委ねられています。世界の前に我々が示す態度が重要であることを認識しましょう。自制心と断固とした態度を示しましょう。我が国を取り巻く危険から我が国を解放し、危険が伝える教訓から叡智を学びましょう。
 このような所見が真実であると深く思い、私が今、なそうとしている厳粛な誓いの責任の下、憲法の適正な権限を維持し、連邦の恩恵を無傷で後世に伝えるために私は全力を尽くし続けるでしょう。同時に、私の公務により、連邦政府によって行使される、明示的に委託された権限―政府支出において明朗性と節制を促進すること、こうした目的に必要なお金以外を人民から取り上げないこと、そして連邦のあらゆる地域や階層の利益を最も増進できるような手法をとること―の必要性を叩き込むことが私のねらいです。私が絶えず心に抱いていることは、社会に入る際に「個々人は、自由を保持するために一部の自由を放棄しなければならない」ということですが、国中の同胞とともに、自由意志による譲歩と妥協の精神を養うことができるように、そして、より大きな善を保持するためにどうしても必要となる部分的な犠牲を我が同胞市民が払うように調整することによって、計り知れない価値を持つ我が政府と連邦にアメリカ国民の信頼と愛着を勧めることができるように、義務を果たすことが私の願いです。

アンドリュー・ジャクソン大統領歴代アメリカ合衆国大統領研究