出身州


ジョン・アダムズ ニュー・イングランドの中心マサチューセッツ
 アダムズの出身地であるマサチューセッツは、ヴァージニアを中心とする南部に対して、北東沿岸部を占めるニュー・イングランドの中心である。初めて行われた大統領選挙では、ニュー・イングランド6州の中でも最多の大統領選挙人を割り当てられている。また1796年の大統領選ではヴァージニアに次いで多くの大統領選挙人を輩出している。マサチューセッツの人口は、1790年の統計では約37万9000人であり、人口約1万8000人を抱えるボストンはニュー・ヨーク、フィラデルフィアに次ぐ主要都市であった。
 マサチューセッツはネイティヴ・アメリカンの言葉で「大きな丘のある場所」という意味である。1620年にピルグリム・ファーザーズがニュー・イングランド初のプリマス植民地を建設し、さらに1630年ジョン・ウィンスロップ率いるピューリタンがマサチューセッツ湾植民地を建設した。そのため「古い植民地」や「湾岸州」というニックネームで呼ばれる。 
 大規模農業には適さない土地柄であり、南部に見られるような大規模かつ商業的な農業とは異なり自給自足の農業が主であった。その一方で沿岸部はアフリカにまで及ぶ広域交易で栄えた。独立革命前後に起きた産業革命では、交易を通じて蓄積された財により主導的な役割を果たした。そのため長らくアメリカの製造業の中心であった。
また1773年にボストン茶会事件、さらに1775年にはレキシントン=コンコードの戦いが勃発し、マサチューセッツは独立革命で重要な役割を果たした。
 アダムズの故郷であるブレインツリー(現クインシー)はボストンの西郊外にある。生家は1940年までアダムズ一家が所有していたが、現在では国の史跡に指定されている。

ジョン・アダムズ大統領歴代アメリカ合衆国大統領研究