第2次一般教書(1798年12月8日付)
「議会が休会中に私が知るところとなった合衆国とフランスの関係における交渉の成り行きは、将来のやり取りの題材となるでしょう。そうしたやり取りは、フランスとの紛争を友好的に調整するために合衆国政府がとった方策の最終的な失敗を裏付けるものになるでしょう。同時に議会は、フランス政府が我が国との国交断絶を避けようとする見方を印象付けようと望んでいるようであり、同様に、誤解を解くために合衆国からの公使を喜んで受け入れることを明言していると感じているかもしれません。合衆国の公使が持って然るべき資格を規定するという受け入れがたい権利の主張を容認するという条件が表明されている点、そして、フランス側が真摯に起こった紛争を調停する意向を持っていると断言している一方で、合衆国側が同様の意向において真剣であるのか、多くの証がありますが、疑念があるという点がこうした明言において残念な点なのです。フランスの船舶による我々の商船に対する略奪行為の差し止めを提示するフランス総督政府の布告は、何の救済にもならないことも考慮に値することです。総督政府は、フランスの船舶に、航行や拿捕に関連したすべての法を遵守することを命じています。その一方で、そうした法自体が、我々が長い間、正当にも、そして実りもなく不満を述べてきた略奪行為の源になっているのです。中立国の船とその貨物を拿捕し、たとえ全部の財が中立国に属するものであっても、少しでもイギリスの製品や商品があれば没収することを目的とした今年1月に制定されたフランスの法は、その撤廃を求める提案が失敗したことにより、最近、確認がとれました。諸国の通商に対する明確な戦争行為である法の執行が続く間で、そうした諸国は、本質的権利を持つのにも拘らず、フランス政府を彼らの独立と主権を認めてくれる唯一の国と見なしていますが、もし彼らが何らかの手段を持っているとすれば、強固な抵抗の他、利益や名誉では和解することはできないでしょう。したがって、これまでフランスの行動の中に、我々の防衛手段を変更させたり緩めさせたりするようなことは見出せず、逆に我々の真の政策を展開して鼓舞することが見出されました。こうした方策をこれまで採用して追求してきたことを残念に思うことはまったくありませんし、それに比して、我々はヨーロッパの重大で計り知れない情勢に対する視野を我々は広げれば、我々の努力と手腕を最大限に活かせるような新しく説得力のある動機が見つかるでしょう。我々の権利と名誉を守るために必要であれば戦争を恐れないという我々の姿勢を示しても、我々は望ましい平和を捨てると暗示する余地を残さずにすむでしょう。戦争に十分に備えておくことは、平和を確保することなのです。我々が一致して絶えず育んできたのは平和です。我々とフランスとの調和は、フランスの選択次第で回復されるかもしれません。しかし、公使が接受されるというより決定的な保障なしで公使を派遣することは、合衆国が屈するべきではない屈辱行為となるでしょう。それ故、(もしフランスが本当に和解を望んでいるのであれば)フランスには取るべき必要となる手段が残されています。合衆国は、堅実に自らを制御してきた原理を遵守するでしょう。彼らは外交上の神聖な権利を尊重するでしょう。そして、フランス側は真摯な意向で以って敵対行為を止め、これまで我々の商船に課されてきた損害を補償し、将来は正当な取り扱いをするでしょう。友好を回復させる障害は何もありません。この声明を議会に伝えるにおいて、私はフランスと世界に向けて、我が国の行政府は依然として、政府の他の部門と合衆国人民の希望にあわせて人道的で平和的な政策の進行を変わることなく管理し、そうした政策に忠実であると誓いたいと思います」

歴代アメリカ合衆国大統領研究/歴代アメリカ大統領研究者の成果