アダムズから息子ジョン・クインシーへの手紙(1777年8月11日付)
「親愛なる息子へ。祖国が戦っている戦争はおそらく将来、今よりもおまえの関心を引くことになるだろう。そして、祖国の未来の情勢によっては、今、動乱に最中にいる人々と同じくさらなる戦争や審議、交渉が必要となるかもしれない。おまえがそうしたことを学ぶように意を向けてくれたらと思う。人生の過程においておまえに割り当てられる行いの指針と啓発をおまえに与えよう。こうした目的のためには、おそらくツキディディスの歴史以上に有用な歴史はないだろう。ツキディディスを原語で完全に習熟して欲しい。原語のギリシア語はすべての人間の言語の中で最も完全な言語だ。母語でツキディディスを完全に理解するために、得ることができる限りの助け、特にツキディディスの翻訳を利用しなさい。ホッブズの著作が父の書斎で見つかるはずだ。たくさん有害な哲学の中から、学究的で正確なツキディディスの翻訳が見つかるはずだ。おまえの役に立つだろう。他にずっと素晴らしいツキディディスの翻訳がある。ウィリアム・スミスWilliam Smithによる『ペロポネソス戦史The History of the Peloponnesian War』だ。もしこの手紙を取って置いて、将来、思い出したらその本を手に入れなさい。弁論者、政治家、将軍、そして歴史家や哲学者への教訓が溢れていることが分かるだろう。ペロポネソス戦争から何かを学び取って欲しい。たくさんの愛情とともに、おまえの父ジョン・アダムズ」

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