ディンウィディ総督宛の報告(1756年4月22日)
 「困窮している人々について記述できるような感動的な文句を私はほとんど知りませんが、私には思いやりの心や不正を知る感覚、それを正そうとする想いで胸がいっぱいです。しかし、私に何ができるでしょうか。もし流血と死が彼らの飽くことのない復讐心が満たすのであれば、私は人々を救うために喜んで獰猛な怒りを示して徐々に死すでしょう。不確かな約束をするより他は私の権限で何もさらなる援助を与えられないままに、私は彼らの状況を見て、危険を知り、彼らと苦しみをともにしています。つまり、もし植民地議会が積極的な措置をとらなければ、破滅が避けられないことは火を見るよりも明らかでしょう。そして諸砦に今いる惨めな入植者に対する速やかな下支えが行わなければ崩壊は避けられないでしょう。その間、残りの郡は野蛮な敵の前から逃げているのです。要するに、人々の憂鬱な状況、支援の見込みがほとんどないこと、概ね士官達に投げかけられる[議会の]粗野で醜悪な悪罵―異常な性質の不品行を被っていることに関して特に思うところがありますが―そして、もしあるとするなら、軍務で栄誉と評判を得るという私が抱いている期待が程遠いことなどが、辞令を与えられた時に悲しみを覚える動機となっています。そして、当に危機が迫った他ならぬこの時に、全く躊躇せずに、そのような栄誉や恩恵を受けるとは思ってもみなかったような指揮官の職を辞めるように私に思わせるのです。しかし、不愉快なことが起きている可能性がほとんど絶対的である時に、そして惨めな無辜の赤ん坊と無力な家族が殺害されることが私の責任に帰せられるのにも拘らず、辞職することはとんでもないことです。女性の懇願の涙と男性からの心を動かさざるを得ない請願は私をひどい悲しみでかみ乱すので、もし私自身の心を十分に知り得ているのであれば、私は厳粛に、人々の安楽に貢献する限り、敵を虐殺することに我が身を捧げることを明言します」

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