ジョン・クインシー・アダムズ政権に関する見解(1825年12月26日付)
「あなた[ウィリアム・ジャイルズWilliam B. Giles]のように、私は深い苦痛とともに、連邦政府が諸州に留保されたすべての権限を剥奪する方向に向かい、国内外でそのすべての権限を強化しつつあるという急激な推移を見守っています。そして、そうした解釈がもし正当化されれば、連邦政府の権限に制限は何も残らないでしょう。連邦裁判所、大統領の政策、そして連邦議会によって行なわれた憲法上の契約に対する誤った解釈が一緒になれば、三権が連携して彼らの同胞である諸州の留保された権限を剥ぎ取って彼ら自身で国内外のすべての役割を果たそうとするのは火を見るよりも明らかです。通商を規定する権限の下に、彼らは無制限に農業にも製造業にも手を伸ばし、こうした分野の産業から稼ぎを掠め取ること、そして、最も不景気な分野から稼ぎを奪って、すべての中で最も景気の良い分野のポケットにそれを突っ込むことを規則と呼ぶでしょう。郵便網を作るという権限の下、彼らは、道路を建設するために山々を切り開く権限、運河を掘る権限、そして『一般の福祉』という詭弁を弄して、[憲法で]特別に列挙され認められたことを実行する権利だけではなく、一般の福祉のためになると考えて、そのように見せかけたことは何であれ行なう権利も主張しています。憲法を擁護する手段として我々には何があるのでしょうか。説得と議論でしょうか。彼らを取り巻く大理石の柱を説得し議論したほうがましです。[中略]。同胞が欺かれている間、我々は我慢と忍耐をしなければなりません。彼らに[状況がもたらす]結果を考え顧みる時間を与えましょう。一連の出来事によって利を得る立場に身を置くようにしましょう。そして、我々の連邦を解体するか、無制限の権限を持つ政府に屈服するかという選択肢のうち、同胞の選択肢がただ1つしか残されないような状況にならないようにしましょう。これらの2つの悪弊の間で私達が選択をしなければならなくなった時、躊躇いはありません。しかし、さしあたってのところ、諸州は、彼らの権利のあらゆる実質的な剥奪に目を光らせるべきでしょう。剥奪が起きた時に、それを断固とした調子で告発するために、それを、我々の現在の服従が間違いであると告発するために、正当な要求の容認や先例として告発するのではなく、彼らの積み重ねが[連邦を脱退する]悪弊に勝るまでの小さな悪弊への一時的な譲歩に過ぎないと告発するために」

歴代アメリカ合衆国大統領研究/歴代アメリカ大統領研究者の成果