諸外国に対するワシントンの見解(1780年5月28日付)
「近代の戦争においては、長続きする財力が主に事を決します。敵がそうではないかと私は恐れています。[イギリス]政府は、大きな負債を抱え、もちろん貧窮していますが、国民は豊かであり、その富は容易に蕩尽できない資金を供給する余裕があります。それに加えて、イギリスの公債制度は、他のどんな国よりも大きな力を発揮する能力があります。[中略]。フランスの現在の資本家の能力は驚くべきことを成し遂げました。有利な条件による借り入れに支えられた賢明な財政管理によって、フランスはさらなる税を課さずに済んでいます。しかし、もし戦争がさらに続けば、フランスは、戦争の際には重くなりがちな税金に頼らざるを得ず、フランス国民はそれほど長い間それに耐えようとはしないことを私は十分に認識しています。それが避けられないのであれば、フランスは破滅的な条件で戦いをすることになります。その一方でイギリスは、個人の富から急場をしのぐのに十分な融通を得ることができるでしょう。スペインの富の多くは鉱山から生じますが、一般に思われているほど多いわけではありません。近年、[スペイン]政府が得る利益は減少しています。交易と産業が国家の最善の鉱山ですが、スペインはその両方を欠いています。スペインの国庫は我々が期待するほどにはいっぱいではないと聞きました。スペインは戦争の正当性についても分裂しています。戦争に反対する強い派閥があります。戦争に大きな力を行使することを認めるにはスペインの気質は緩慢すぎます」

歴代アメリカ合衆国大統領研究/歴代アメリカ大統領研究者の成果