諸邦知事への回状(1780年10月18日付)
「私は戦争の期間中、これまで我々が体験してきた不運と困難の大部分は、主に一時的な兵役期間を課す制度に起因すると本気で思ってきました。開戦当初は、我々の大義を揺るがしかねないほど軍の管理に苦しまない程度に、すべての世間の信用と大陸紙幣の信用を損なわない程度の莫大な支出を負わなくて済むように諸邦が兵士を徴募し維持できる範囲内で軍を徴募しました。恒久的な兵役期間に基づく非常に小規模な軍隊は、軍事行動に必要不可欠な規律を備えることができ、民兵の一群がある時期に戦場ではなく、戦場に向かう途中にあるのかどうかなどと検討することなく敵軍に向かうことができます。すべての民兵には粘り強さが欠けています。彼らに強制を課すことはできません。召集された期間中でさえも彼らの大部分を引き止めておくことはいつも不可能だと分かりました。そして、兵役期間がとても短いために、我々は2組の兵士達を食べさせて給与を支払うことに大半の時間を費やします。1組の兵士達が軍に加わったかと思えば、もう1組は軍から去って行きます。この状況と食糧、物資、軍営の装備、武器、衣服、その他の物品の非常に無益な浪費は、非正規軍のせいで生じます。このように莫大な公費を使えば私が言及するようなことが生じることは容易に分かることです。軍役のために最も重要な時期に労働者を召集すれば我々の農業は衰えるでしょうし、そのような事例は枚挙に暇がないでしょう。[中略]。民兵は森林の中で小競り合いをするための小部隊としては有用でしょうが、本格的な攻撃を行なうことはできません。兵士達の堅固な姿勢は規律と軍役の習慣から獲得できるものなのです。私は民兵の利点をけなそうとしているのではありません。様々な場合に彼らが示した熱意と精神は高い称賛に値します。しかし、彼らを正しく評価することは非常に重要なことです。我々は民兵が何でもできると期待していますが、正規兵のみが適した任務を彼らがこなせると期待してはなりません。最近のキャムデンの戦いBattle of Camdenはこうした考え方に憂鬱な見解を示しています。民兵は最初の銃火で逃げ去り、大陸軍はすべての方向を敵に取り囲まれ、数に圧倒されて勝利のためではなく自らの安全のために戦わなくてはなりませんでした。彼らの勇敢さを目撃したのは敵だけでした」

歴代アメリカ合衆国大統領研究/歴代アメリカ大統領研究者の成果