マディソンによるワシントン評(1819年頃)
「彼の性格の長所は、清廉潔白であったこと、正義を愛したこと、不屈であったこと、健全な判断力を持っていたこと、愛国的義務の高邁な精神と一体となった優れた深慮を持っていたこと、そして告別の辞で言明されたように賢明で公正な世評に信頼をおいたことにある。彼は身長と容姿の利点を活かさなかったわけではなく、偉大な性質を合わせ持たなければ身長や容姿はさして重要なものではないが、もし偉大な性質と合わされば魅力を添えるものとなる。しかし、特に彼を際立たせたのは、最高の尊敬をほしいままにし、純粋な愛情を喚起するような慎み深い威厳である。世論を崇拝していたわけではないが、彼ほど世論を見極める方法に注意を払った人物はいない。官職の候補者を比較する際、公的に重要な人物が抱く意見と候補者と人民の関係について熱心に耳を傾けた。重要な問題を決定する際、あらゆる人々から情報を集める労を厭わなかった。尊重するべき者や親しい者すべてから自由に意見を求め、彼らの見解を自由に交換させ、伝えられる論点や意見の違いに多大な注意を払い、許される時間すべてを使って彼自身の判断を下した」

歴代アメリカ合衆国大統領研究/歴代アメリカ大統領研究者の成果