自宅に帰れなくなったリンカーン
メアリ・リンカーン  リンカーンは大統領になる前、弁護士として働いていた時期がある。馬に乗って地方を周らなければならないので、リンカーンは数週間自宅に戻れないことがよくあった。ある日の夜、ようやく家路についたリンカーンは、家の傍の角までやってきて馬から降りた。
 すると自分の家があるはずのところに見慣れない建物が建っている。驚いたリンカーンは隣家の扉を叩いた。顔を出した隣人にリンカーンは、「リンカーンです。自分の家を探しています。たしかこの道を渡ったところにあったと思いますが、数週間ぶりに帰ってきたところ、以前あった1階建ての私の家がなくて2階建ての家があるのです。どうやら道に迷ったようです」と言った。
 隣人は、リンカーンの留守の間に、リンカーン夫人が建て増しをしたとリンカーンに教えた。リンカーンはようやく納得して家に入っていったという。
 実は「子供妻」と呼ばれたリンカーン夫人には浪費癖があり、僅か4ヶ月の間に300着もの手袋を買ったり、贅沢な紫檀製のベッドを買ったり、リンカーンの知らぬ間に新しく豪華な馬車を買ったりすることもあった。
アメリカ大統領の逸話