リンカーンのジョーク
演説するリンカーン リンカーンは生真面目な人だったという印象を持たれることが多いが、必ずしも生真面目な面ばかりではなかった。リンカーンは好んでジョークを口にした。中には以下のような卑猥なジョークもあるが、ポルノが氾濫している今の世の中からするとまだ大人しい内容だと思う。今の我々から見ると大人しい内容であっても、日本とは違い、宗教的に厳格な面があるアメリカでは、聖職者をネタにしていることからすると、十分に卑猥なジョークだと言える。

 ある時、集会場に説教師がやってきた。説教師は粗末なリネンのシャツとパンタロンを身に着けていた。パンタロンにはサスペンダーがついていなかった。説教師は壇上に立つと群衆の前で説教を始めた。
 一匹の蜥蜴君が集会場に紛れ込んだ。蜥蜴君は潜り込むのに格好な場所がないかとうろうろしていたが、ついに落ち着けそうな場所を見つけ出した。説教師のパンタロンの中である。説教師は蜥蜴君の侵入に気が付いたが、説教を中断するわけにもいかず、軽く足を振るだけで蜥蜴君を追い出そうとした。しかし、それがかえってよくなかった。蜥蜴君はパンタロンから出ていくどころか、もっと居心地のいい所を探そうと上へ上へと這い登っていく。
 説教師は説教を続けながら、蜥蜴君を追い出そうと、今度はバンドを緩めてみた。その隙に乗じて蜥蜴君は説教師の股間に潜り込んだ。蜥蜴君は説教師の股間でごそごそ。たまりかねた説教師は慌てて蜥蜴君をつかみ出そうとボタンを外した。それでも説教はやめない。説教が佳境に入り、説教師が手を振り上げるとその瞬間、あられもない光景が繰り広げられた。説教師の下半身を覆っていたパンタロンがはらりと落ちたのである。群衆の中から一人の老婆が立ち上がって、説教師のいきりたったモノを指して甲高い声で叫んだ。

「もしあんたがキリスト様の代理なら、聖書なんて信じられないよ」
アメリカ大統領の逸話