奴隷解放宣言のサイン

奴隷解放宣言に署名するリンカーン 1863年1月1日、リンカーンは奴隷解放宣言にサインした。リンカーンのサインはしっかりとしていて力強い。しかし、リンカーンにとってサインをするのは大変だった。ホワイトハウスではその日、新年会が開催され多くの招待客で賑わっていた。リンカーンは何百人もの招待客と握手した。ちなみに大統領が握手するようになるのはトマス・ジェファソン以降でそれまでは挨拶するだけだった。式典が終わる頃にはリンカーンの腕は握手のしすぎで強張っていた。そのためペンを持つのもままならない状態だった。
 奴隷解放宣言は歴史的に重要な文書になるに違いないとリンカーンは確信していたので、迷いがあったと後世に言われないために十分に時間をとって腕の強張りをほぐしながらしっかりとした筆跡で「エイブラハム・リンカーン」とサインした。