テムカセの呪いと50年サイクルのスキャンダル


 歴史学者の間では有名な話だが、1840年以来、20年ごとに選ばれた大統領に不幸な運命が降りかかるという説がある。その呪いをかけたと言われるネイティブ・アメリカンの首長の名前をとってテムカセの呪いと呼ばれている。まず1840年に選ばれた第9代大統領ウィリアム・H・ハリソンは、就任後約1ヶ月で病死したことから始まる。20年後の1860年に選ばれた第16代大統領アブラハム・リンカーンは暗殺され、さらに20年後の1880年に選ばれた第20代大統領ジェームズ・A・ガーフィールドは暗殺者の凶弾による傷が原因で亡くなった。銃弾を摘出する際、不衛生な状態で施術したのが原因だと言われている。さらに1900年に再選された第25代大統領ウィリアム・マッキンリーも銃撃された傷が原因で亡くなった。1920年に選ばれた第二十九代大統領ウォレン・G・ハーディングは、任期中に脳卒中で急死した。1940年に再選した第三十二代大統領フランクリン・D・ローズヴェルトも任期中に脳出血で急死している。1960年に選ばれたジョン・F・ケネディもダラスで非業の死を遂げた。そして1980年に選ばれたロナルド・W・レーガンも一命を取り留めたが銃撃されている。2000年に選ばれたジョージ・W・ブッシュは自身には何もなかったとはいえ、任期中に9・11が勃発している。
 この20年サイクルの呪いと同じく有名な話が、50年サイクルのスキャンダルである。まず1870年代初期の第18代大統領ウリセス・S・グラントの政権下では次々にスキャンダルが発覚した。さらに1920年代初期にはハーディング政権下で同じくスキャンダルが続出した。そして1970年代初期にはニクソン大統領がウォーターゲート事件を引き起こして辞任している。
 2020年は、20年サイクルの呪いと50年サイクルのスキャンダルが重なる年だが、いったいどういう運命がその時のアメリカ大統領に降りかかるかはあなた自身の目で確かめて欲しい。

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